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秋田ケーブルテレビで大森山動物園の小松園長と対談

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全く世の中何が起きるか分からない、昨日14日に起きた震度7の熊本県の地震は知れば知るほど恐ろしいものだった、そんな日本中が心配している中を秋田市に行ってきました。
花曇りの鳥海山、、吹浦の近くで

   ※画像は花曇りの鳥海山、、吹浦の近くで。
庄内は地震とは無縁で平和そのもの穏やかな花曇りの中、満開の桜を右に左にと見渡しながら庄内平野を縦断し、新しくなった道を北上して秋田市まで約2時間半のドライブをした。

車が象潟に差し掛かった時にまた一昔前の出来事を思い出して苦笑してしまった、もう20年近くも経過してしまったが私が客を集めるために営業マンとして、県の内外を回っていた時のことだった。

5月の末だったと思うが象潟に来て、老人クラブや小学校を回り、確か「ねむの木幼稚園」と言ったと思うが大きな幼稚園の事務室に入っていった、「加茂水族館です」と名乗り多少の宣伝をしようかと思った時に、園長さんと思しき女性が私を見るなりものすごい剣幕で怒りの声を上げて非難してきた。
「アシカのショウを楽しみにしていったがアシカがショウをしなかった」「それで同じ料金ではおかしいと抗議をしたが受け入れられなかった」「男鹿の水族館に行けば入館料金はただなのに加茂に行ったのだ」「それに悪臭がひどかったあんな不衛生な所にはもう連れてゆけない」その他もろもろの抗議を受けてしまった。

効けば言われることはすべてごもっともなことだった、いくら謝っても勘弁してくれなかった、「アシカは丁度今が発情期でそんなことも有ります」と答えたが、悪臭については言い訳は思いつかなかった、ただ謝るほかなかった。

かねがね何とか匂いをなくしたいとは思っていたが浄化槽の能力が不足して発生していたのでどうしようもなかったのだ、、、打つ手がないから言い訳も出来なかった。
向かって右側の壁が旧館の浄化槽

 ※画像は向かって右側の壁が旧館の浄化槽
つんと鼻を衝くあの悪臭は本当にひどかった、何とかしたいと手は尽くしたが、元をたどれば一日200人を対象とした小さな浄化槽を作った鶴岡市の責任と言うことになるのだろうが、、、浄化槽を拡大も出来ず悪臭を館内に入れない様にと色々手を打ったが、東に西にと渦を巻いて吹く風で舞い込んでくる悪臭には全く効果は無かった。

今更どうすることも出来ないが、しかし観光を生業とする水族館にとっては致命的な欠陥だった。
今は懐かしい旧館の面影 ※画像は今は懐かしい旧館の面影
あの時の園長さんの表情や口調をうまく表すのは難しい、例えて言うならば田中角栄元首相の娘さんに田中真紀子さんと言う方がいたが、あの方を思い描いて頂けたらあの日の光景に近いのではないかと思う。

2日後に、アシカショウをするかしなっかを100円と見て当日入館した人数分のお金をを返しにねむの木幼稚園に向かった、緊張しながら事務室に入るとあの日と同じように園長さんがいた、私の顔を見て一瞬ぎょっとしていたが、私の言葉を黙って聞いてくれたそして持参した木村屋の菓子を受け取り人数×100円のお金も受け取ってくれた。

「これを生徒さんに返します」、、、と確か言っていた

この話は此れで終わらなかった、、、数年後いつの間にか、その園長さんが館内にいて、園児の騒ぐさまを見つめていた、そばに行き「あの折は大変失礼しました」と挨拶をした、すると「山形県は良いですね、クラゲの展示が良いからまた来ました」「秋田県はだめです、何も努力をしない、、、」静かな口調でそんなことを言った。

やはり一番の人気がこのクラゲ大水槽なのだろう。

クラゲの展示に活路を見出し3~4年たち面白くなったころだった,しかしひどい悪臭はまだそのままだった、あんなにコテンパアに怒られたんだもう2度と来てはくれないと思って居たのだが、機嫌を直してまた来てくれたようだ、クラゲの展示が秋田県にも多少の話題となって知られていったものだろう、それにしてもあの悪臭漂う水族館で48年も館長をよく続けられたものと思う、あれから20年たったがあの園長さんは今加茂のクラゲ展示をどう見ておられるだろう、もういい年になられたはずだ本当、、人生いろいろだな、、、、。

 

本庄市を過ぎるあたりから桜は5分咲きになり、秋田市内はまだつぼみで1~2輪白い花びらが見えるだけだった、やはり気温の差が思った以上に有るようだ。

ケーブルテレビについて知識はなかったが、今では日本の約半分の家庭でケーブルテレビを受信していると聞いてびっくりした、それだけ受信しにくい家庭や場所が有ると言うことだ、こっちでは山形市とかまだほんの一部で始まったようだが、此れから急速に普及するだろう、職員は皆が若く生き生きと目を輝かせて活気にあふれていた。
秋田ケーブルテレビの収録 ※画像は秋田ケーブルテレビの収録

対談は大森山動物園の小松園長の質問の応える形で進んでいった、加茂水族館の波乱の歴史とクラゲアイスや、クラゲ入り羊羹、饅頭、エチゼンクラゲ定食など意表を突いたアイデアを駆使して、業績を回復していった話は誰が聞いても面白い。
DSCN0908

この対談が流れたら秋田県から来る客がまた増えるだろう、秋田県には男鹿半島に72億をかけた立派な水族館が有るが、長く加茂の客はそちらに客が取られていた、クラゲに出合うことで流れが全く逆になったようだ、いつか秋田県を加茂水族館の草刈り場にしてやるぞと思ったものだが何とか実現したようだ。

これからもお互いが切磋琢磨して、この地域の活性化のために協力し合ってゆきたいものだ。
大森山動物園園長小松さんと   ※ 大森山動物園園長小松さんと

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